5月景況、据え置き おきぎん研、「持ち直しの動き」


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 おきぎん経済研究所(東川平信雄社長)は29日、5月の県内景況を発表した。新型コロナウイルス感染症の影響を受けながらも観光を中心とした指標が上向きにあり、景気は「厳しい状況が続く中、持ち直しの動きがみられる」と景気判断を据え置いた。

 【消費】百貨店売上高は前年の反動で来客が増え、前年同期比9・2%増だった。指標としていた家電卸出荷額を今回から大型家電専門店販売額に改め、速報値は同14・5%減だった。自動車販売の動きを捉えるために中古車販売台数(登録ベース)を新たな指標に加え、同5・3%減と8ヵ月連続で前年を下回った。

 【建設】公共工事請負金額は同51・1%減の137億3200万円だった。独立行政法人などが全減で国や市町村もそれぞれ同76・8%、76・6%減だった。

 【観光】ホテル稼働率は前年同月比でシティー18・7ポイント、リゾート17・6ポイント、ビジネス20・6ポイント増えた。前年の反動増や旅行マインドが改善傾向にあることが影響した。
 (小波津智也)