子どもへの食事支援、協力店が100店突破 「みらいチケット」開始時から3倍に


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「みらいチケット」の運用開始を報告する(左から)棚原清沖食ライスサービス社長と、タコライスラバーズの山川宗德代表理事=6月30日、琉球新報社

 子どもたちの飢えをなくそうとタコライスラバーズ(山川宗德代表理事)が進めている「みらいチケット」の取り組みの輪が広がっている。6月には沖食ライスサービス(棚原清社長)が運営するおむすび店7店舗が加わって、協力店の合計数は106店舗となり大台を超えた。これまで子どもたちに提供された食事数は「1万5千食は超える」といい、食事情改善につながっている。

 みらいチケットは、支援者が飲食店で通常の食事代に300円以内で店舗ごとに設定された金額を上乗せして支払うことで「みらいチケット」を購入する。チケットは店頭の掲示板に貼られ、来店した子ども(原則小学6年まで)は、そのチケットを使うことで食事を食べられる仕組みだ。

 沖食ライスサービスが展開する「心亭ゆのたに」など計7店舗では、100円を追加で支払うことで、子どもがおにぎり160円相当と交換ができるチケットを購入できる。60円分は沖食グループで負担する。棚原社長は「来店時にはぜひご支援いただきたい」と語った。

 みらいチケットの取り組みは2020年12月に32店舗で始まり、3倍強に増えた。県内263ある小学校の校区に一つは協力店を設けることが目標だ。山川代表は「子どもたちを取り残さない環境をつくりたい」と意気込んだ。

(知念征尚)