「住民は流弾との不安が拭えない」金武町長が沖縄防衛局に早急な事実確認を要請 民家に「銃弾」


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銃弾のような物が見つかった民家の割れたガラスと網戸=7日、金武町伊芸区(読者提供)

 【金武】沖縄県金武町伊芸区の民家で勝手口のガラスが割れ、銃弾のような物が見つかったことについて、仲間一町長は11日、沖縄防衛局を訪れ、小野功雄局長に早急な事実確認を要請した。小野局長からは県警の捜査に協力するとの返答があったという。県警は同日、銃弾のような物を科学捜査研究所での鑑定に回した。結果次第で、米軍への照会の必要性を判断する。

 非公開だった要請で仲間町長は「日常的に住宅地付近で実弾砲撃訓練等が実施されており、長年にわたって深刻な被害に悩まされている」と訴え、今回の件について「地域住民に流れ弾ではないかとの憶測(おくそく)が広がっており、憤りと不安が拭えない状況だ」とした。

 仲間町長は要請後の取材で、演習の中止を求めたかとの記者の問いに「まずは事実関係の確認だ。地域住民の不安も伝えた」と述べ、推移を見守る考えを示した。

 沖縄防衛局はホームページで、米軍キャンプ・ハンセンの安全対策を強調する文書を公表している。
 (増田健太)