重量挙げの第1回全国高校女子競技会金沢大会は23日、石川県金沢市医王山スポーツセンターで開幕した。59キロ級で比嘉成(本部2年)がスナッチ86キロ、ジャーク95キロ、トータル181キロで頂点に立ち、同大会初代女王になった。55キロ級の岸良愛天音(嘉手納3年)は5位入賞した。
全九州大会に続く自己ベスト更新とは、惜しくもならなかった。59キロ級の比嘉成(本部2年)はスナッチで自らの日本高校記録を超える90キロ、ジャークで自己新の100キロに挑んだが、いずれも失敗。2位に大差をつけて優勝をつかんだが「決められず悔しい」。トータルでの日高新は、約2週間後に迫る全国総体までお預けとなった。
準備の段階で重量は「軽かった。いけると思った」と言うように、スナッチ、ジャークいずれも2本目までは危なげなく成功させた。しかしスナッチの最終試技で「腰が逃げる」悪い癖が出てしまった。ジャークは、九州大会では成功していたクリーン時の自分から「取りにいく」動作が不十分で落としてしまった。
スナッチ90キロ、ジャーク100キロは練習でも試したことはなかった。結果は失敗に終わったが、「全国インターハイに向けて、この重量を感じられたことは良かった」と前向きに捉える。多少気後れがあったのが失敗の一因。「悪い癖を改善しながら、怖がらずメンタル面で九州大会のようにできたら大丈夫」と改善点は明確だ。インハイを照準に練習を積み上げ、次こそ全試技成功につなげる。
(謝花史哲)