お盆の沖縄路線、航空予約51万人 5社、前年比71%増 


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那覇空港(イメージ写真)

 沖縄関係路線を運航する主要航空各社は29日、2022年お盆期間(8月6日~16日)の搭乗予約状況を発表した。5社合計の予約数は51万8940人で、前年のお盆期間と比べて71・5%増だった。新型コロナウイルス感染拡大前の2019年比では18・2%減となっている。往復を含めた座席数のため、利用者数は半分ほどとみられる。日別では、11日の県外から沖縄への下り便が最も予約率が高くなっている。

 前年と比較し、今年は緊急事態宣言などの行動制限措置がとられていないことから、5社全てで予約率は前年比でプラスとなった。

 全日本空輸(ANA)の予約数は24万9045人と前年比で62・6%増となった。新型コロナウイルス感染拡大前の19年比では23・2%減。日別では8月11日の下り便が84・9%と最も高い。担当者は「去年より入り込みが良かった」と好調ぶりを語った。

 日本航空(JAL)の予約数は12万6454人と、前年比で92・1%増、19年比でも12・3%増となった。担当者は「21年からJTAとの共同運航で羽田と離島を結ぶ路線を運航していることで、19年よりも予約数が増加した」と説明した。11日の下り便は予約率95・1%。

 日本トランスオーシャン航空(JTA)の予約数は7万1847人で、前年の約2・1倍だった。19年比では33・2%減だが、担当者は「離島路線は間際需要があるので、今後伸びることもあるだろう」と期待する。

 琉球エアーコミューター(RAC)の予約数は1万463人と、前年比40・7%増となった。担当者は「RACは離島住民の生活路線なので戻りが早い」と話した。

 スカイマークの予約数は6万1131人で、前年比45・1%増となった。対19年比では10・9%減となるが、20年10月に下地島路線を新規開設したことで便数が増加しており、担当者は「単純に比較はできない」とした。

 昨年と比較し航空需要は堅調だが、新型コロナウイルスの全国的な感染拡大の影響で、予約の伸びは鈍化の傾向にあるという。 (與那覇智早)