琉球新報社 
9月11日に県内24市町村の議会議員選挙などが集中する統一地方選挙は、沖縄、宜野湾、名護、石垣、南城の5市議選が9月4日の告示まで4日で1カ月となった。琉球新報の調べでは、5市の定数合計124に対して、154人が立候補の準備を進めている。大票田を抱える5市議選は同日の知事選とのセット戦術が展開される見通しで、激しい選挙戦が予想される。
【宜野湾】米軍普天間飛行場の返還・移設問題で揺れる宜野湾市議選は、定数26に対し、現職20人、前・元職2人、新人8人の計30人が立候補を予定している。新人の中には、引退する市議の後継者や自治会からの後押しを受けて立候補するなど既に地盤のある立候補予定者も多い。
普天間飛行場の移設問題や基地被害への対応、地域振興策などが争点になりそうだ。松川正則市長の4年間の市政運営に対する評価も問われる。
現在の議会構成（欠員2人）は与党18人、野党4人、中立が2人。立候補予定者30人のうち、与党系は19人、野党系が7人、中立は4人という構図だ。そのため、現状では野党と中立が全員当選しても過半数には届かず、与党多数の議会構成に変化はない見通し。
市長選、知事選との同日トリプル選となる。与党系候補者は市長選で2期目を目指し出馬する現職の松川氏とのセット戦術を展開する。
（新垣若菜）
