ホッケーの第2回オーシャンズカップ大会が7月29~31の3日間、那覇市の新都心公園多目的広場で開かれた。大学女子関東1部リーグの東京農大を招き、県内の国体代表メンバーが試合を通して強化を図った。
首里高女子の久高倫主将(2年)は東農大のプレーを「ボールが速く、声掛けにチームワークがあって連係がすごくきれい。勉強になる」と話した。
北山高男子主将の仲宗根慎(3年)は26日から熊本で開催する国体の九州ブロック大会に向けて「練習で高め合って、良かったと思える試合にしたい」と意気込んだ。
県ホッケー協会の島袋雅史強化部長は「県内では高校からしか競技ができないので、小中学校から始められる環境をつくりたい。指導者の必要性を感じる」と語った。オーシャンズカップは県外からの参加予定も複数あったが、新型コロナの影響で辞退が相次いだ。
池原(首里高出)MFで輝き 東農大で攻守に貢献
ホッケー女子の関東学生1部リーグの強豪・東京農大で首里高出身の池原瑠菜(3年)がミッドフィルダーとして輝きを見せている。7月30日に那覇市で行われたオーシャンズカップでは、左サイドで豊富な運動量を見せ、巧みなスティックさばきで鋭いシュートを決めた。
高校からホッケーを始めた池原は、小学校からの経験者が多い東農大の環境に「スピードも何もかも違う」と圧倒されたという。11人競技のホッケーで東農大の部員は12人、フル回転で出場する。磯野名彩主将(4年)は「攻めも守りも大切な役割で大活躍している」と全幅の信頼を寄せる。関東1部リーグでは山梨学院大が圧倒的な強さを見せる中、東農大は春季リーグ2位と健闘している。
池原は「少しでもチームに貢献できるように走る」と意気込み、県内ホッケー界について「沖縄のチームはストロークが弱い。人ももっと増えてほしい」と活性化を望んだ。
(関戸塩)