町立図書室オープン 与那国 貸し出しは10月から


社会
この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
司書の田里鳴子さん(右)の説明を聞きながら図書室内を見学する関係者ら=1日、与那国町嶋仲自治公民館

 【与那国】沖縄県与那国町嶋仲自治公民館で1日、町立図書室の開室に先立ち、内覧会と記念講演会が行われた。

 内覧会では、関係者らによるテープカットセレモニーに続いて、町立図書室司書の田里鳴子さんが説明し、室内を見学した。その後、記念講演会として、恩納村文化情報センター認定司書の呉屋美奈子さんを講師に「図書館は地域の宝箱~学び・交流・情報発信の拠点づくり」が行われた。

 図書室は、2日に開所した。システムの都合上、貸し出しは10月1日からとなる。

2日に開所した与那国町立図書室の室内

 町立図書室は、町民の生涯学習を支援し、三つの場「育みの場」「交流の場」「島を知る」を提供し、地域に開かれた図書室を目指す。室内には一般書コーナーの他に、キッズコーナーや郷土書コーナー、台湾コーナー、学習スペースなどが設置され、蔵書は現在、県立図書館からの一括貸し出し2千冊を含む約4千冊。

 かねてから、町民より要望が多かった町立図書室の開所。町民らにとって、新しい学びの場が増えたことで期待や喜びの声と共に、貸し出しを待ち望む声が、子どもから大人まで多く聞かれている。

(山本友紀通信員)