三線の音色に勇壮エイサー「こみ上げる思い」 繁多川青年会が3年ぶりに道ジュネー 沖縄・那覇市


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
勇壮な踊りを披露する繁多川青年会のメンバー=11日、那覇市のローソン那覇繁多川一丁目店駐車場(提供)

 【那覇】繁多川青年会(長堂嘉仁会長)は旧盆初日の10日と中日の11日、エイサーを披露しながら繁多川地域を練り歩く「道じゅねー」を催した。新型コロナウイルスの流行による中止を経て、3年ぶりに迫力ある勇壮な踊りを披露し、唄三線や太鼓の音色を響かせた。

 踊り手や地謡らは、繁多川2丁目にある介護施設・愛の杜の前からスタートした。施設の利用者やスタッフらは楽しみに待っていたという。

 ローソン那覇繁多川一丁目店の駐車場では、演舞を一目見ようと多くの住民らが集まった。

 スマートフォンを構え、写真撮影する人の姿も多く見られた。

 長堂会長は「コロナ禍で行うかどうかをぎりぎりまで悩んだ。予想以上に多くの人が見てくれたので待っていてくれたのだと思い、開催して良かったと思った」と話した。

 與那嶺美鈴団長は「初日のスタート前に地謡が奏でる三線の音色を聞いてこみ上げるものがあった。念願がかない3年ぶりにやっと踊れた。終えた時には達成感に満ちあふれれ、興奮の余韻に浸っている」と語った。
 (中川廣江通信員)