沖縄への旅行需要「弱い傾向」 OCVB 8~10月入域客見通し


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 沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB、下地芳郎会長)は31日、8月~10月の入域観光客数の見通しを発表し、8月は70万人、9月は50万人、10月は52万7千人とした。ウィズコロナの旅行スタイルが定着し、旅行需要は回復基調が続くものの、9月以降の観光需要喚起策の動向が未定のため、需要は弱い傾向が続くとした。実績と見通しを合計し、4~10月は前年同時期の2・2倍に当たる358万9千人を見込む。

 8月はお盆期間周辺を中心とした旅行需要が堅調に推移するとみられ、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年度国内客(73万8千人)の約95%に当たる70万人とした。

 9月は全国を対象とした観光需要喚起策(おきなわ彩発見ネクスト)が延期になったことから旅行客の動きが弱いと予想し、同約85%と予測した。

 10月はおきなわ彩発見ネクストの施策時期が未定のため、動きが鈍いと予想するが、開始した場合は需要が活発になると見込み、同約85%とした。

 21年度は一人旅が多かったが、今年はファミリー層主体に変化し、年齢層も40代が最も多くなった。本土と離島を直接結ぶ航空便の予約率や離島ホテルの予約稼働率も好調に推移し、離島の旅行需要が特に高い。

 数値はホテルアンケートや航空会社などからのヒアリングをもとに算出、分析した。
 (與那覇智早)