山川、徳元氏 一騎打ちか 豊見城市長選 告示まで1カ月


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【左から】山川仁氏、徳元次人氏

 【豊見城】任期満了に伴う豊見城市長選は10月2日の告示まで2日で、1カ月に迫った。投開票は10月9日。無所属現職で2期目を目指す山川仁氏(47)=共産、立民、社民推薦=と、前市議で無所属新人の徳元次人氏(41)=自民推薦=が出馬を表明しており、一騎打ちとなる見通しだ。両氏とも既に事務所開きを終え、あいさつ回りや県知事選とのセット戦術などの活動を展開している。

 山川氏は1期4年で取り組んできた子育て施策などの実績を訴える。8月20日の出馬会見でも「子どもを応援しない政治に未来はない」と述べ、子ども支援の拡充に意欲を示す。4年前と同じく、市政与党や辺野古新基地建設反対で一致する「オール沖縄」、保守・中道系の地方議員らで組織する「新しい風・にぬふぁぶし」などの支援を受ける予定だ。

 徳元氏は3期12年の市議としての活動や、市役所の組織立て直し、経済施策を中心に訴えている。8月28日の出馬会見では「豊見城をもっと幸せにし、富を生むまちにする」と強調し、市内の企業や団体などに支持拡大を図る。前回市長選は保守分裂で敗れたことを教訓に、野党市議14人全員と、自民・公明など保守系の政党や議員の支援を受ける見通しだ。

 豊見城市長選は山川市政への評価や全国の市区で年少人口(0~14歳)割合が最も高いことを背景とした子ども施策、新型コロナウイルス禍で冷え込んだ経済の回復などが争点となる見込みだ。
 (照屋大哲)