11日投開票の県知事選は8日、最終盤の三日攻防に突入した。無所属新人で前衆院議員の下地幹郎氏(61)、無所属新人で前宜野湾市長の佐喜真淳氏(58)=自民、公明推薦、無所属現職の玉城デニー氏(62)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=の3氏が展開してきた選挙戦もラストスパートで、さらに力が入る。これまでの選挙戦の手応えや、最終盤での訴えのポイントを各陣営の幹部に聞いた。
(’22知事選取材班)
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―選挙戦の手応えは。
「反応が良くなっていると本人・運動員から聞く。実績が県民に浸透し、演説内容が本人の生い立ちから来る、言葉に乗っているとよく聞く」
―「優勢」報道もある。
「優勢といわれ、苦杯をなめた例はある。情勢調査は予想でしかない。(玉城氏を)支持していても、投票に行かなければ票は積み上がらない」
―終盤の取り組みは。
「大票田の那覇市を中心に強化・徹底する。統一地方選も同日で、県議補選もある。後に控える市長選も組み合わせる」
―投票率、得票の目標は。
「各支部に前回の64%を目標に、38万9千票を目標として頑張ろうと訴えている」
―オール沖縄から企業離脱もある。
「私自身も自民党だったが、オール沖縄に参加する。辺野古に基地を造らせない思いを持つ人々が集まる。有力企業が資金を出す、卓越した指導者が理論面でリードするということはない。名もなき人々ができるときに協力することでオール沖縄は成り立つ。そうして支えられる玉城氏の戦いに、いささかも不安は覚えたことはない」
―台風の影響もある。最終盤に向けた訴えは。
「風雨が強まる前の(期日前)投票を三日攻防でも訴える。本人は(自身を)『異端の知事』と表現する。学歴や幼少期の家庭環境・出自などを積極的に発言する。(掲げる)『誰一人取り残さない沖縄らしい優しい社会』も自分の経験から出ている。医療費の中学生までの窓口無料化も実行した。今までやってきたことを前に進めていくことが、現職の覚悟・決意だ」