豊見城市長選、投開票まで1ヵ月 山川、徳元氏 一騎打ちか 知事選セットで前哨戦 沖縄


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(左から)山川 仁氏、徳元 次人氏

 【豊見城】任期満了に伴う豊見城市長選は10月9日の投開票日まで9日で、1カ月に迫った。2期目を目指す無所属現職の山川仁氏(47)=共産、立民、社民推薦=と、無所属新人で前市議の徳元次人氏(41)=自民推薦=が出馬を表明しており、一騎打ちとなる見通しだ。両氏とも知事選とのセット戦術を展開し、前哨戦を繰り広げている。

 豊見城市長選は山川市政の評価や教育・子ども施策、新型コロナウイルス禍で落ち込んだ経済の回復などが争点となる。

 前回は当時の現職市長と現在の市議会野党会派の一部が保守分裂し、三つどもえとなった。今回、野党側は保守系として徳元氏に一本化し、山川氏に挑む。1期4年の実績を訴える山川氏の「市政継続」か、野党出身の徳元氏による「市政奪還」かが注目される。

 両陣営ともあいさつまわりなどの運動に加え、県知事選の候補者応援に注力している。結果次第で、県政とのパイプや政策展開のための財源論の主張が左右されるためだ。両候補とも知事選の勝利を追い風に市長選に向かいたい考えだ。
 (照屋大哲)