FC琉球、後半崩され零敗 新潟に0-3


社会
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 サッカー明治安田J2第35節第1日の10日、FC琉球はデンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟と対戦し、0―3で敗れ、2連敗となった。前半は攻め込まれる展開が続いたが、守備陣が粘り互いに無失点で折り返した。後半は相手スローインから隙を突かれて先制点を奪われ、その後は崩されて2失点した。通算成績は6勝18敗11分けで勝ち点29。順位は最下位の22位のまま。

 次戦は14日、正田醤油スタジアム群馬でザスパクサツ群馬と対戦する。

(2)デンカS(新潟1勝1分け)
新潟 20勝8分け7敗(68)
 3―0(0―0,3―0)
琉球 6勝11分け18敗(29)
▽得点者 【新】 高木2(9)ゲデス(1)
▽観客 16336人


一瞬隙突かれ 先制点許す 降格圏脱出へ次戦正念場

 優勝争いを繰り広げる新潟に実力の差を見せ付けられた。前半の琉球は守備の集中力が切れず、度重なる攻撃を耐え抜いた。

 一瞬の隙を突かれたのは後半10分だった。ゴール近くのスローインからリ・ヨンジがうまくマークをかわされ、瞬く間にシュートを放たれ均衡を崩された。

 ナチョ・フェルナンデス監督はすぐに動き、大本祐槻、池田廉、サダム・スレイを投入。がっちり守ってからカウンターを狙う、それまでの作戦を変更し、攻めに打って出た。上原牧人のクロスをスレイが素早い動きで反転シュートしたが、GK正面で得点はならなかった。

 攻撃に比重を置いた分、守備にほころびができ、縦パスから細かい横パスをつながれ、完全に崩され2点目を奪われた。3点目は守備の背後を狙われ、GKと1対1となってダメ押しを決められた。

 2連敗で勝ち点を奪えないもどかしい状態が続く。残り7試合を残し、順位は最下位の22位。次戦は21位の群馬とぶつかる。勝ち点3を奪えれば順位が並ぶ。降格圏脱出のためにも次戦が大きな転換点になりそうだ。勝ち点の積み上げが重要となる正念場に突入し、チーム最大の踏ん張りどころとなる。

(大城三太)


失点で主導権与えた

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球) 失点するまでは悪くなく、狙い通りの展開だった。ミスからの失点で主導権を握られた。少ないチャンスを決めきるというプランが崩れてしまった。失点の場面はチームがシーズンを通して改善しきれてない部分だ。