県中学ハンド、浦西女子20年ぶり頂点、GK伊波が好セーブ連発 男子は神森が7連覇 秋季大会


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 ハンドボールの第17回八重瀬町長杯争奪第42回沖縄県中学生秋季大会最終日は10日、同町の東風平運動公園体育館で決勝まで行われた。新型コロナウイルス禍で中止が続き3年ぶりの開催。男子は神森が東風平を振り切って32―23で勝ちきった。神森は3年ぶり16度目の優勝。中止をはさんで7連覇となった。女子は浦西が22―18で神森に勝利し、20年ぶり3度目の頂点に立った。


 接戦の女子決勝。浦西のGK伊波結李菜が好セーブを連発し、反転攻勢を狙う神森に流れを渡さなかった。圧巻は後半序盤。出だしでポスト攻撃を止めた後、5分すぎから3連続でシュートを阻止し、味方の4連取を援護した。指導する濱里季楽教諭も「20回は止めたと思う。キーパーに助けられた」とたたえ、チームの優勝を喜んだ。
 

神森―浦西 シュートを止める浦西のGK・伊波結李菜=10日、八重瀬町の東風平運動公園体育館(喜瀬守昭撮影)

 前半から先行しながらも、パスミスが出るなどなかなかリズムに乗れない。チームが苦しい時に、伊波が後ろで支えた。速攻を受けても162センチの長身を生かし、素早い寄せで両手両足を広げコースをつぶした。

 横だけでなく、下を狙うシュートにも体が反応した。足を伸ばしてコースを変えて得点を許さなかった。「前半は速攻を受けて焦った場面もあったけど、後半はいつも通りのプレーができた」とリードを守り抜く原動力になった。攻撃では、1年生ながら司令塔役のセンターを任された仲田珠江が6得点と躍動した。

 今年の県中体連の決勝は1点差で敗れ準優勝だった。伊波は「優勝できてうれしい。来年の夏に向けて、まずは春の大会で優勝して全国に行きたい」と目標を見据えた。

(謝花史哲)

20年ぶりの頂点に立った女子の浦西

終盤、連続加点で勝負決す 男子神森、チーム一丸の対応力

 全国を制した力を受け継いだ戦いぶりだった。男子の神森は前半は競り合った東風平に、後半はチーム一丸で対応力を見せ、終盤の連続6点で勝負を決めた。先輩と全国制覇を経験した小波津和史は「心配はあったけど優勝できて良かった」と新チームでの優勝に歓喜した。
 

神森―東風平 落ち着いてシュートを決める神森の小波津和史

 同じく先輩とプレーし、新チームでポイントゲッターを務める豊平琉翔は途中、けがによる離脱を余儀なくされた。不安もあったが、チームは1年生も含め一人一人が役割を果たし勝利を引き寄せた。

 春、夏続けて全国制覇を成し遂げた3年生は大きな目標だ。仲里立壱主将は「今後も引き締めてやっていきたい。先輩と同じ舞台に立つ」と全国2連覇に挑む。

(謝花史哲)

16度目の優勝を飾った男子の神森