FC琉球、決め手欠く…覇気欠いた終盤 J2残留へ崖っぷち


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琉球ー群馬 後半17分、体を張ってボールを守る琉球のDF福村貴幸(右)=14日、正田醤油スタジアム群馬(上毛新聞社提供)

 サッカー明治安田J2第36節は14日、FC琉球は正田醤油スタジアム群馬でザスパクサツ群馬と対戦し、0―0で引き分けた。前半は互いにリスクを避ける戦術で、無得点で折り返した。後半も決め手を欠いて、両チームとも得点に届かなかった。通算成績は6勝18敗12分け勝ち点30。順位は22位のまま。次戦は18日、沖縄市のタピック県総ひやごんスタジアムでレノファ山口と対戦する。

 残留に向けて踏ん張りどころとなった群馬戦は、痛み分けの引き分けとなった。勝ち点30の琉球に対し、いわて、群馬はともに33。6試合を残し残留争いは熾烈(しれつ)さを増している。

 前半から琉球は自陣でのリスクを最小限に抑えるため、ロングボールを多用した。相手のミスやセカンドボール狙いで、戦術に手詰まり感も見られた。それでも右から人見拓哉が折り返したボールを草野侑己がシュートし、右ポストに当てるなどゴールに迫った。

 後半は途中交代で入った武沢一翔が、右からのクロスで幾度も攻撃の糸口をつくった。そのクロスはゴール前のケルヴィンに流れてきたが、わずかにタイミングが合わず、不発に終わった。連戦の疲れもあってか、ゲーム終盤は覇気を欠いた。右バックの上原牧人は簡単に抜かれる場面が増え、不安要素を残した。

 ホームに戻る今週末の山口戦、続くアウェーの栃木戦で勝ち点を積み上げることが、残留への必須条件となる。以降は上位チームとの対戦が控えており、崖っぷちの戦いが続く。 (大城三太)


(2)正田スタ(群馬1勝1分け)
群馬 8勝9分け19敗(33)
0―0(0―0,0―0)
琉球 6勝12分け18敗(30)

▽観客 1882人

勝ち点1 悪くない

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球)の話 勝ちに来たが、負けないことが前提だったので、勝ち点1取れたことは悪くない。セットプレーを多く与えてしまいゲームを難しくした。ケルヴィンが、あとは押し込むだけの場面など得点チャンスはあった。