アスティーダ、Vへ再発進 ホーム開幕戦勝利 張本が獅子奮闘の活躍、エースの期待に結果で応える


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琉球アスティーダ―木下マイスター東京 第1マッチで勝利してチームに勢いを付けたアスティーダの張本智和(左)と木造勇人=17日、那覇市民体育館(喜瀬守昭撮影)

 張本智和が獅子奮迅の活躍でホーム開幕戦勝利をもたらした。木造勇人と組んだダブルス、世界ランク5位のウーゴ・カルデラノとのシングルスをいずれもストレートで制した。

 チームからの期待値は大きいに違いないが、試合中も重圧に感じている様子は見せずに、結果で期待に応えた。カルデラノについて「球の威力がすごい選手だが、途中からはブロックできた」と驚異の対応力で攻略した。第1ゲームは序盤から押されるも、2―6から7連続得点で形勢逆転した。勝負どころは10―10までもつれた第2ゲーム。張本のサービスエースで接戦をものにした。「短いサーブが来てチキータ返しを狙っていたと思うが、長いサーブで攻めた」と駆け引きで相手の裏をかいた。

 ダブルスの木造とは、世界のトップ選手が出場した8月の「WTTコンテンダーチュニス」で中国ペアを破って優勝を決めている。信頼関係の強さを物語るように、ポジション取りでの動きは息もぴったりだった。木造が不調を修正してきたのも大きかった。先週の開幕戦とは打って変わり、ここぞの場面で得点を重ねた。張本は「苦しい時期もチームで乗り越えていけたら」とエースの自覚を口にした。

 (大城三太)


 卓球ノジマTリーグは17日、那覇市民体育館で琉球アスティーダのホーム開幕戦が行われ、3―1で木下マイスター東京を破って今季初勝利をつかんだ。ホームでも初勝利となった。第1マッチダブルスは張本智和・木造勇人が2―0で勝利。第2マッチシングルスは松下大星が3―1で逆転勝ち。第3マッチシングルスは世界ランク4位の張本がブラジル出身で世界ランク5位のウーゴ・カルデラノに3―0でストレート勝ち。第4マッチシングルスは有延大夢が1―3で敗れた。次戦は18日午後2時から、同体育館で岡山リベッツと対戦する。

▽男子
琉球(4) 3―1 東京(1)