山川氏「子どもの政策を充実」最後の訴え 豊見城市長選


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 【豊見城】沖縄県豊見城市長選が9日、投開票される。事実上の一騎打ちを繰り広げる、無所属現職で2期目を目指す山川仁氏(48)=共産、立民、社民、社大、にぬふぁぶし、れいわ推薦=と、無所属新人で前市議の徳元次人氏(41)=自民、公明推薦=は選挙戦最終日の8日、政策の浸透に手応えを感じつつ、街頭演説や打ち上げ式で応援弁士らと最後まで有権者に支持拡大を図った。


 

ガンバロー三唱で気勢を上げる山川仁氏(中央)ら=8日、豊見城市真玉橋(ジャン松元撮影)

 1期4年間、多くの市民と職員に支えられ、市民サービスを拡充することができた。2期目に向けて、市民の声を形にし、市民が主役の市政運営に真心を込めて務めることを約束する。

 イデオロギーよりアイデンティティーという、翁長雄志前知事が継承した思いを受け継ぎ、玉城デニー県政とともに誰一人取り残さない優しい社会を豊見城市からも推進していく。

 医療的ケア児や障がい児など市が責任を持って、子ども政策を充実させる。そのためにも多くの皆さんの後押しをお願いしたい。給食費の段階的無償化と高校生(18歳)までの医療費窓口無償化をこの2期目で必ず実現していく。

 就任後、市の厳しい財政状況を立て直し現在、過去最高の預貯金額となっている。この財源で、多岐にわたる課題を解消し、市民の要望に応えていく。開かれた市政をしっかりと務めていく。

 山川 仁氏(やまかわ・ひとし) 1974年9月24日生まれ。豊見城市高嶺出身。産能短期大中退。衆院議員公設第一秘書などを経て、2011年に豊見城市議に初当選。2期目途中の18年8月に辞職し、同年10月の市長選で初当選した。


市民の声を政策に

 玉城デニー知事 皆さんは山川仁市長の1期4年の成果を実感していると思う。沖縄県は全国の中でも子どもが増え続けている。県内でも豊見城市は子育て世帯が多く、子どもたちに直接支援が届く施策を待ち望んでいる。山川仁市長は市民の声を政策に転換してきた。わたしたちは誰一人取り残さない政策を実現し、一人でも多くの人に実感と笑顔を広げていく。投票箱のふたが閉まる最後の最後まで、一人でも多くの方に一票の呼び掛けをお願いしたい。