家まで聞こえる太鼓の音に胸躍らせ 4きょうだい“エイサー一筋”大役果たす エイサーin沖縄アリーナ


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エイサーを演舞した(左から)嘉手苅翼さん、涼さん、奥平鈴さん、嘉手苅仁さん=8日、沖縄市の沖縄アリーナ

 【沖縄】「エイサーin沖縄アリーナ」でトップの大役を務めた沖縄市の嘉間良青年会。その中に“エイサー一筋”のファミリーがいる。嘉手苅仁さん(26)、涼さん(20)、翼さん(16)、奥平鈴さん(22)のきょうだい4人だ。力強いエイサーと華麗な手踊りを、きょうだいで披露した。

 実家の目の前が公民館だったこともあり、幼い頃から嘉間良青年会のエイサーを見て育った4人。家まで聞こえる太鼓の音に胸を躍らせた。

 4人を含めて全員できょうだいが12人いる。年上のきょうだいの影響もあり、自然な流れでエイサーを始めた。

 中学生からエイサーを始めた翼さんは「踊って太鼓をたたくと気持ちいいし、楽しい。上達したい」と前を見据える。4人の中で一番年上の仁さんは「きょうだいでエイサーをやるのは楽しい。下の子たちが上達するのを見るのがうれしい」と目を細める。

 家の中でも遊びでエイサーを踊るほど、夢中。鈴さんは「地元のエイサーが大好き。根っからのエイサーファミリーだ」と笑顔を見せる。4人より年下のきょうだいもこれからエイサーを始める予定。今後もきょうだいで地域の伝統文化を盛り上げていく。

(石井恵理菜)