FC琉球、9戦ぶり勝ち点3 金沢に2-1 残り2戦、J2残留へ望み


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 サッカー明治安田J2第40節第2日の9日、FC琉球は石川県西部緑地公園陸上競技場でツエーゲン金沢と対戦し、2―1で勝利した。9試合ぶりの勝ち星でJ2残留へ望みをつないだ。前半17分に先制点を奪われたが、3分後に野田隆之介が同点弾を決めた。43分には大本祐槻のシュートがDFに当たってゴールに入った。後半も攻めの姿勢を崩さず相手の攻撃にも対応し、最後はゴールを死守した。通算成績は7勝20敗13分けで勝ち点34。勝ち点でいわてグルージャ盛岡と並び、得失点差で順位を21位とし、最下位を脱出した。次戦は16日、千葉県のフクダ電子アリーナでジェフユナイテッド千葉と対戦する。

 9試合ぶりに勝ち点3を手に入れ、J2残留へ何とか踏みとどまった。

 ただ、大宮が勝利して降格圏を脱しており、残り2戦で群馬が負け、琉球は2勝することが残留の条件となる。

 勝利の立役者は大本祐槻だった。先制点を奪われてすぐに攻勢に出た。左からのクロスで野田隆之介の同点ゴールをお膳立てし、チームを落ち着かせた。前半終了間際にはフェイントから思い切りのいいシュートを放ち、相手DFに当たってコースが変わる幸運もあって、逆転ゴールでチームを生き返らせた。

 今季初ゴールの大本は「個人としてもチームとしても結果がほしい時期だった。この勝利は大きい1勝になった。残り2試合に勢いがついてくると思う」と最後まであきらめない姿勢を示す。

 残すは10位千葉、5位大分との対戦。群馬の勝敗を伺いながら、勝利以外は許されない崖っぷちの戦いとなる。

 大本はサポーターに向け「苦しいシーズンにしてしまっている。選手は結果で示すしかない」と、決意と覚悟を口にした。
 (大城三太)


(2)石川西部(琉球1勝1分け)

琉球 7勝13分け20敗(34)
2―1 (2―1,0―0)
金沢 12勝12分け16敗(48)

▽得点者 【琉】 野田(4)大本(1)【金】 林(12)
▽観客 3216人

内容上回り 結果も手に

 ナチョ・フェルナンデス監督(琉球)の話 内容で上回り、結果も手に入れることができたのは喜ばしいこと。相手は縦に速いチームでスペースに入り込まれた。失点もあったが、守備はそこまで悪くなかった。失点後も引かずに前に出て戦ってくれた。