空手団体組手5人制、浦添は男子7連覇 1年3人が活躍「みんなでつかみ取った優勝」 県高校新人大会


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 県高校新人大会は16日、空手道や自転車、テニス、ボートの4競技が県内各地で行われた。空手道は団体組手で今大会から3人制が導入され、男子はトーナメント決勝で美里工が那覇西に勝利し初代王者となった。女子は沖縄尚学が決勝リーグ2戦全勝で栄冠を手にした。5人制は浦添が男女同時優勝を決め、いずれも連覇を成し遂げた。自転車ロードは畑祐太郎(首里東)が制し、1キロタイムトライアルと合わせ2冠した。テニスの団体は男子が沖縄尚学とコザ、女子は沖縄尚学と普天間が決勝に進出した。ボートは男子シングルスカルで前田琥朱(美里工)が4分33秒67で優勝した。

決勝リーグ浦添―前原 中堅戦で上段突きを決める浦添の比嘉雄正(左)=16日、豊見城市の沖縄空手会館

 先鋒から中堅までの1年生3人で優勝を決めた。空手男子団体組手(5人制)の決勝リーグ3試合目。浦添は前原を4―1で下し、大会7連覇を果たした。大将の當銘琉粋は「1年生が頼もしかった。みんなでつかみ取った優勝だ」と仲間と喜び合った。

 先鋒(せんぽう)の當山泰生が相手に1点も取らせずに勝利すると、次鋒の川村龍輝は接戦を展開し、最後は粘り勝った。主導権をつかみ中堅の比嘉雄正へ。身長160センチほどと小柄ながら、「ここで勝てば優勝だ」と気合を入れ試合に臨んだ。

 身長差が約20センチある相手に対し、比嘉は足を使うことで的を絞らせず翻弄(ほんろう)した。上段と中段の突きを織り交ぜ、5―3で競り勝った。比嘉は「自分の戦い方ができた試合だ」と振り返った。

 テスト期間と重なり、十分な練習ができないまま迎えた大会。大将の當銘は「限られた時間の中で効率よく練習することができた。それが優勝につながった」と手応えを感じていた。
 (砂川博範)