テニス 沖尚が男女団体V 男子は18連覇、手堅く勝利積み重ねる 県高校新人大会


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男子団体決勝 沖縄尚学―コザ ダブルスでネット際のボールを巧みに返す佐久間大海(左)と呉屋優毅ペア=17日、那覇市の奥武山公園庭球場(又吉康秀撮影)

 県高校新人大会は17日、空手道、自転車、テニスの3競技が県内各地で行われた。テニスの団体戦は沖縄尚学が男女同時優勝で男子が18連覇、女子が14連覇を果たした。個人シングルスは男子が喜久川楓(沖縄尚学)、女子は水口由貴(同)が頂点に立った。自転車トラックの男子個人追い抜きは畑祐太郎(首里東)が制して3冠を決めた。スプリント決勝とスクラッチ(8キロ)では井上幸洋(北中城)が頂点に立ちチーム戦と合わせて5冠を成し遂げた。空手道は男子個人組手61キロ以下級の伊礼龍寿(前原)、同76キロ超級の當銘琉粋(浦添)、女子59キロ超級の国吉涼花(沖縄尚学)が2連覇した。

 沖縄尚学の男子が手堅く勝ちを積み重ねた。シングルス1では黒星を喫したが、残り4試合で勝利し団体18連覇を果たした。盛島光瑠主将は「これまで続いてきた連覇を崩さなかったので安心した。今度は九州大会に向け頑張っていきたい」と次の舞台を見据えた。

 ダブルス2では佐久間大海・呉屋優毅のペアが高い修正力を見せた。ゲームカウント5―1とし、あと1ゲームを取れば勝ちが決まるところだったが、その後3ゲームを立て続けに落とした。早い段階で勝負を決めようとし、逆に失点を重ねたという。

 2人は「勝ちを意識しすぎてしまった」と反省する。コートチェンジ時にベンチに戻ると、コーチと「ラスト1ゲームしっかり取ろう」と確認した。

 試合に戻った2人は勝負を急ぐことなく、来た球を一球一球、正確に打ち返すことを心掛けながらプレーした。呉屋はラリーを続けながらボレーで決める、得意のスタイルに持ちこみ得点を重ねた。白星で優勝に貢献し、佐久間は「課題が残る試合だったけど、最後勝ち切れて本当に良かった」とうなずいた。
 (砂川博範)