「沖縄がまた野球王国になる」 県内大学からの初指名に期待の声 プロ野球ドラフト


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中日の帽子と野球ボールを手に、報道陣の撮影に応じる仲地礼亜投手=20日午後5時50分、那覇市の沖縄大学(喜瀨守昭撮影)

 沖縄大の仲地礼亜(嘉手納高出)が県内大学で初のドラフト指名を受け、沖縄の野球関係者から歓迎と期待の声が上がった。

 県野球連盟の又吉民人会長は「うれしいの一言に尽きる。歴史的なものになる」と喜びを語った。プロ野球選手になるため、県外に出る選手が多い中、沖縄にとどまった仲地を「よく頑張った」とたたえた。「また、(沖縄が)野球王国になる」と期待を込めた。

 県高野連の川畑三矢会長は「県内大学からプロへ行けることを示してくれたことに感動、感謝している」と語る。仲地本人の努力と沖縄大学の関係者の支援を称賛して「高校野球や少年野球で頑張っている子どもたちに夢を与えた」と喜んだ。

 仲地は中学時代、北谷ボーイズに所属した。当時、指導した仲宗根一良監督は「おとなしい選手だったが、マウンドに立つと性格が変わって強気に投げていた。体の線が細く走り込みなどで鍛えた」と懐かしむ。チームからプロ選手が誕生するのは初めてで「子どもたちはニュースを見て驚くはずだ。プロの試合で結果を出してくれることを楽しみにしている」と述べた。
 (金良孝矢、大城三太)