環境省は24日、日本最大のサンゴ礁「石西礁湖」のサンゴ白化率を9月下旬に調査し、平均92・8%だったと発表した。近年で最も大規模な白化現象が発生した、2016年9~10月調査時の平均白化率は97・2%。今回の結果は16年の調査に次いで高かった。白化現象の要因として、環境省は気候変動で海面水温が上がっていることなどを挙げた。
22年は9月まで石西礁湖海域に台風が接近しなかったため、海水がかき混ぜられずに水温が下がらなかったこと、陸域から赤土や排水が流入して水質が悪化していることなども要因となっているという。同省は12月ごろに追跡調査を行う予定。(中村万里子、安里周悟)