ビジネスで世界つなぐ 佐久田WUB会長、大会に期待


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世界大会などについて意気込みを語るWUBネットワークの佐久田トニー会長=27日、宜野湾市内

 WUBは1997年に設立され、海外の県系人ネットワークを活用し新たなビジネスの展開を図る組織だ。世界大会開催に、各国・各地域のWUBを束ねるWUBネットワークの佐久田トニー会長も「WUBはビジネスで世界をつないできた。(オンライン上の)画面を通さず、顔を合わせて心が通じ合うことが大事だ」と期待を寄せる。

 2020年の新型コロナ感染拡大以降は「#UCHINA1000」と題してオンライン上での交流イベントを開催してきた。ネットを使えない高齢層をサポートする形で、若い世代が参加する様子も見られた。

 21年からは、10月30日の「世界のウチナーンチュの日」の前後を「世界のウチナーンチュウイーク」と銘打って、豚肉の消費を提唱してきた。各国の県系人のレストランなどが賛同しているほか、今年はかねひでがスーパーの折り込み広告に採用した。

 佐久田氏は、戦後ハワイの県系人が沖縄に豚を送った歴史に触れ「他のスーパーやコンビニにも広げたい。豚を食べることで(沖縄の歴史や平和について)家族と話ができると思う」と期待する。

 今回の世界大会は国内参加が増えたこともあり、2016年の前回ウチナーンチュ大会時に開催した世界大会を上回る約200人の参加を見込む。沖縄科学技術大学院大学(OIST)の訪問も盛り込んでいるといい「WUBとOISTで連携を深められるように(参加者と)考えていきたい」と強調した。 (塚崎昇平)