沖国大で小学校教諭免許の取得が可能に 4月から 神奈川・星槎大と連携 教員不足の解消に期待


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沖縄国際大学

 沖縄国際大学で2023年4月から、小学校教諭二種免許の取得が可能となる。前津栄健学長らが27日発表した。対象は同大学で中高校免許状の取得を予定している学生と、取得済みの大学院生。23年3月以降に卒業した学生も、卒業後3年以内は免許取得のためのプログラムを利用できる。県内で深刻化している教員のなり手不足や、小学校教科担任制への貢献が期待されている。

 神奈川県にある星槎大学と連携することで取得が可能となった。11月1日付で協定を締結する。23年度から、通信教育を活用して必要科目を受講する。星槎大学の授業は土日祝日に開講するスクーリングを受講し、課題提出などを経て単位を取る。受講費用は32万円。別途テキスト代が必要。

 沖国大では現在、中高の英語や社会科などの教員免許が取得できる。卒業後に専門学校に通うなどして小学校教諭免許を取得している卒業生が多いことから、在学中に取得できる方法を模索していた。過去5年間で、同大学からは355人が小学校教員を志願し、60人が採用試験に合格した。

 前津学長は「何年も方法を模索していた。学生にとっては将来の選択肢を広げられる。県にとってもなり手不足が深刻で、貢献できるだろう」と説明した。現在、奨学金など支援策も検討している。
 (嘉数陽)