【スケジュール表】首里城再建、南・北殿は正殿完成後の26年度以降に着工 沖縄県は防災の在り方を議論へ


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 国は首里城正殿の復元に向けて、建造中の正殿を風雨から防ぐ仮設作業場「素屋根」を2022年度中に完成させる。23年度から素屋根内で本体工事を始め、26年秋に完成予定。正殿完成後の26年度以降に南殿と北殿の工事を開始する計画だ。

 一方、県は防災体制を検討する「首里城公園管理体制構築検討委員会」を開催している。火災があった国営の有料区域と無料区域、県営区域の三つのエリアは沖縄美ら島財団が指定管理を受けているが、コストがかかる防災面の在り方を議論する。県は23年度中に指定管理体制の変更も含めて結論を出す。

 首里城を中核とした周辺のまちづくりも進んでいる。県は今年4月に「首里杜地区整備基本計画」を策定。計画に基づき首里城周辺の中城御殿跡地や円覚寺跡、松崎馬場跡などの文化財の整備を進めるほか、市街地の無電柱化も予定される。
 (梅田正覚)