米海兵隊のオスプレイが那覇軍港を離陸 普天間飛行場へ移動 沖縄県の自粛要請も飛行を強行


この記事を書いた人 Avatar photo 瀬底 正志郎
那覇軍港を離陸する米海兵隊のオスプレイ=9日午後1時13分ごろ

 米軍那覇港湾施設(那覇軍港)に船で陸揚げされ、駐機していた米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイ3機のうち1機が9日午後1時5分ごろ、同施設を離陸した。もう1機も同13分ごろに離陸し、それぞれ米軍普天間飛行場(宜野湾市)に着陸した。

 那覇軍港での航空機の離着陸は施設の目的外使用に当たるとして玉城デニー知事や那覇市が離陸の自粛を求める中、米軍は飛行を強行した。一方で浜田靖一防衛相は、那覇軍港の使用主目的に合致しているとして米軍に離陸の自粛は求めず、飛行を追認する考えを示していた。

 米軍はこれまでの琉球新報の取材に対し、同機が那覇軍港を離陸し、普天間飛行場まで飛行して直接移動する可能性を示唆した。

 米軍は6月に普天間飛行場に所属する3機のMV22を那覇軍港に飛来させ、輸送船に乗せて海外に搬出した。今回の機体は、6月に搬出された機体の代わりに普天間へ駐留するとみられる。

 3機は6日に陸揚げされた後、那覇軍港に駐機してエンジンの整備・点検などを実施していた。9日になりエンジン吸気口のカバーを外すなど、飛行に向けた準備作業を始めた。