船客待合所やホテル、飲食…那覇港管理組合が明治橋横に複合施設検討 民間資金活用を模索


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 那覇港管理組合(管理者・玉城デニー知事)は15日の同組合議会で、現在の庁舎を取り壊し、組合の事務所機能や船客待合所などが入る複合施設の整備を検討していると明らかにした。民間の資金やノウハウを導入する「PFI」の活用を模索し、ホテルや飲食店の整備などを検討している。候補地周辺は那覇バスターミナルや沖縄都市モノレール旭橋駅などが立地し、将来的には米軍那覇港湾施設(那覇軍港)の返還も見込まれる。

 取材に対し組合側は、財政が厳しい中でPFIの活用で、県民や観光客が集まる「立地のポテンシャルを生かしたにぎわいづくりができたらいい」と方向性を語った。

 総事業費などは未定。整備予定地は現庁舎の用地(約2万1500平方メートル)と、国道58号に接する明治橋駐車場(約1万平方メートル)を検討している。

 本年度から基本計画の策定に着手しており施設の機能や規模を詰める。11月2日、8日には、民間企業への説明を実施。関心を寄せる企業も複数あるといい、今後、整備手法の検討を進める。

 既存の庁舎は築約50年が経過し、老朽化が進んでいる。

 15日の同組合議会で山川典二氏の質問に照屋寛志常勤副管理者が答えた。
 (知念征尚)