ビーチサッカー、ソーマプライア沖縄は準決勝で惜敗 激しい攻防、延長で涙 地域Lチャンピオンシップ


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
決勝ラウンド準決勝 ソーマプライア沖縄―レーヴェ横浜 第1ピリオド 2点目のシュートを放つソーマプライアの齋藤凱也(左)=20日、西原きらきらビーチ(大城三太撮影)

 ビーチサッカーの第8回地域リーグチャンピオンシップは20日、西原町の西原きらきらビーチで決勝ラウンドが行われた。ソーマプライア沖縄(九州第1代表)は準決勝でレーヴェ横浜(関東第2代表)に延長の末5―6で競り負けた。第1ピリオドは勝部真理が先制点、齋藤凱也が2点目を決めたが同点で終えた。第2ピリオドは膠着(こうちゃく)状態が続いて互いに無得点。第3ピリオドは江黒力が直接フリーキックで2点を挙げるなど5―4でリードしていたが、終了2秒前に追い付かれた。3分間の延長戦では守備の隙を突かれ、頭で決められて惜敗した。決勝は東京ヴェルディBS(関東第1代表)が6―3で横浜を下し優勝した。

 ソーマプライア沖縄は地元で勇姿を見せた。主将のGK宜野座寛也を起点として様子をうかがいながらパスを組み立て、横浜相手に引き締まった試合を展開した。ファインセーブを連発した宜野座は「入りも良く、自分たちのサッカーが表現できた。残り2秒の失点はすごく悔しい」と総括しつつ、「地元サポーターやスクールの子どもたちの声援が力になった」と感謝を忘れなかった。

 齋藤巧は積極的にボールに絡み、ドリブルやオーバーヘッドで果敢にゴールに向かった。

 激しい攻防となったのは最終第3ピリオドだった。ここで2度の直接フリーキックをゴールに突き刺し、精度の高さが光ったのは江黒力だった。2―3とチームが苦しい場面、さらに4―4からの逆転弾を右足でたたき込んだ。しかし残り2秒で同点に追い付かれ、延長戦負けに終わった。

 2得点でチーム引っ張った齋藤凱也は「優勝という目標は変わらない」と秘めた闘志をたぎらせた。

 河原塚毅代表は「結果は悔しいが、力を出し尽くしソーマらしいプレーができた。応援してくれた人たちと喜びを共有できた」と、充実感を漂わせた。
 (大城三太)