沖縄で再び日米共同演習 陸自の与那国と那覇の駐屯地を共同使用 28日から、調整所を設置


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陸上自衛隊与那国駐屯地=2022年11月17日、与那国町与那国(小川昌宏撮影)

 【防衛】防衛省は22日、この日の日米合同委員会で、自衛隊と米軍が28日から実施する日米共同指揮所演習(YS83)で、陸上自衛隊の与那国駐屯地と那覇駐屯地を共同使用することに合意したと発表した。陸自によると、10~19日に行われた日米共同統合演習「キーン・ソード23」と同様に日米で情報や認識をすり合わせる調整所を設置する。

 那覇駐屯地では、自衛隊と米軍からそれぞれ約100人、与那国駐屯地ではそれぞれ約40人が参加する。キーン・ソードでの課題改善などを図るという。与那国駐屯地を使う米兵は直接、陸自のヘリで駐屯地に入る。

 那覇駐屯地では土地約9700平方メートルと建物6棟、与那国駐屯地では土地約1700平方メートルと建物2棟が共同使用の対象。演習期間は28日~12月13日だが、共同使用の期間は準備や撤収などを含めて11月26日~12月18日に設定された。

 この他、22日の日米合同委員会では米軍嘉手納基地内で日本政府が総事業費約6億3千万円で整備した管理棟の米軍への提供、米軍普天間飛行場内の格納庫の扉補修に向けた共同使用などが承認された。 (明真南斗)