大津波が沖縄に到達したら…想定して防災訓練 与那原で760人が参加


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県総合防災訓練で負傷者の救助、救護の訓練を行う消防隊員ら=27日、与那原町東浜

 【与那原】県総合防災訓練(県主催)が27日、与那原町東浜の中城湾港マリンタウン地区で実施された。26日からの「緊急消防援助隊九州ブロック合同訓練」との合同開催となり、県内と九州各県の消防や県警、自衛隊、海上保安庁、災害派遣医療チーム(DMAT)など115機関約760人が参加した。

 本島近海などを震源とする地震による大津波が本島南部沿岸に到達したと想定。緊急車両約110台とヘリ、航空機合わせて10機を使用し、がれき、被災車両の撤去や橋の倒壊、崩落したトンネル内に取り残された負傷者の救助、救護、医療搬送などを実施した。

 沖縄看護専門学校(同町板良敷)の学生らが傷病者役として参加した。2年の平良梨菜さん(21)=那覇市=は「実際に災害が起きた場合、医療従事者を目指す自分たちがどのような行動を取ればよいのか、勉強になった」と話した。

 県総合防災訓練は毎年実施され、緊急消防援助隊の九州ブロック合同訓練は2013年以来、今回で3回目となる。 (金城実倫)