キングス競り勝つ 名古屋Dに70―66 今村がチーム最多の20得点 第14戦


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名古屋D―キングス 第3クオーター、シュートを放つキングスの今村佳太。この日リーグ通算2000得点を決めた=30日、愛知県のドルフィンズアリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区4位の琉球ゴールデンキングスは30日、愛知県のドルフィンズアリーナで今季第14戦を行い、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ(西地区2位)に70―66で競り勝った。通算11勝3敗。第1クオーター(Q)から堅い守備で名古屋Dの仕掛けをつぶし続け、好守備から攻撃のリズムにつなげ先行した。第4クオーターに入って名古屋Dが精度の高い3点弾で激しく追い上げ18点のリードを1点差まで縮めてきたが、キングスはアレン・ダーラムがゴール下に攻め入り、最終盤も粘り強く守って逆転を許さなかった。次節は3、4日に名古屋市枇杷島スポーツセンターでファイティングイーグルス名古屋と戦う。

 

キングス 11勝3敗
 70―66(18―17,22―9,20―16,10―24)
名古屋D 10勝4敗

 


 

 エンドスローを左サイドで受け取ったキングスの今村佳太がゴール下へ駆けた。「受け身になるとひっくり返される」。守備網をかいくぐり、厳しい体勢からジャンプシュートをねじ込んだ。第4Qも残り約5分。止まっていた得点を動かし、名古屋Dの猛追に歯止めを掛けた。

 ここまで平均得点91・2点、3点弾成功率は39・3%といずれもリーグトップの攻撃力を誇る名古屋Dに対し、キングスは開始から高い集中力で堅い守備を継続した。相手の切り替えの速い攻めに対応し、第3Qまで42失点にとどめ、リードを広げた。

 中でも今村は豊富な運動量で守りからリズムに乗った。第2Qに連続得点を決め、第3Qには切り返しから素早いリリースで3点ラインよりも遠い長距離砲を沈めた。この日チーム最多20点、3点弾4本、アシスト三つと躍動した。

 第4Qに悪い流れを止める2点シュートで通算2000得点をマーク。チームは1点差まで追い上げられたが、勝ちきり混戦の上位争いで貴重な1勝をもぎ取った。今村は「負け試合を反省し、いい形で入れたが、やられた部分もあった。そこを突き詰めて次は戦いたい」と記録には目もくれず次戦を見据えた。

(謝花史哲)


浮き沈みなくしたい

 桶谷大HC(キングス)の話 第2、第3クオーターは自分たちの攻撃ができた。ただ第3途中から止まって第4も続いてしまった。乗せてはいけない選手を乗せて、反省もしないといけない。浮き沈みの時間帯がなくなるよう追求していきたい。