知念那覇市長「オール沖縄、理念は評価」 問題解決には「幅広い連携必要」市議会答弁


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知念 覚那覇市長

 知念覚那覇市長は5日の市議会11月定例会代表質問で、「オール沖縄」に対する評価を問われ「保革を超えてまとまった政治勢力であり、互いの主義主張を尊重し合うという理念は評価される」と述べた。「今後山積する沖縄の問題を解決するためには、その理念と同様に互いに胸襟を開き、幅広い連携を深めていく必要がある」とした。粟國彰氏(自由民主)への答弁。

 元那覇市長で前知事の故翁長雄志氏がオール沖縄を発足させた当時の心境を問われ「沖縄の過重な基地負担の軽減を求める県民の心の声を冷静に見ていた」と振り返った。

 知念氏は、オール沖縄勢力の支援を受けて当選した城間幹子前市長を副市長として支えたが、10月の市長選では自公の支援を受けて当選した。城間氏を支えてきたことに「自己矛盾はなかったか」と問われ、「私は元々保守の考えを持っている。保守中道を自認する城間前市長の下で市政を支え、自己矛盾することなく市民福祉向上にまい進してきた」と述べた。

 自民党への評価については「国政与党として歴史が長く、現実の問題に対処する能力にたけている。ウイングの広い政党で、多様性が求められる時代に柔軟性はさらに求められる」とした。
 (伊佐尚記)