沖縄振興開発金融公庫は9日、コザ信用金庫と創設した資本性劣後ローン「ベスト・サポート」を使い、野球のジャパンウィンターリーグを企画・運営するジャパンリーグ(那覇市、鷲崎一誠代表)に融資を実行したと発表した。同社は今後のリーグの運営費用に充てる。
ジャパンリーグは今年3月設立。国内外の独立リーグや社会人の野球選手がプロ球団などにアピールする場となる全国初の「ジャパンウィンターリーグ」を、11月24日から県内の野球場で開催中。今月25日までで、70人が参加している。
ジャパンリーグから相談を受けた沖縄公庫が、リーグが開催されている野球場の一つであるコザしんきんスタジアムのネーミングライツを持つコザ信用金庫に声掛けし、両者が既に創設していた商品による融資実行に至った。
資本性劣後ローンは借り入れだが、金融機関の査定で自己資本とみなすことができ、財務基盤の強化になる。鷲崎社長は「可能性を感じていただいたことはありがたい」と語った。
(當山幸都)