クルーズ船で2人陽性、那覇に寄港 濃厚接触なし


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那覇港付近を航行する大型客船「にっぽん丸」=17日午後6時6分(又吉康秀撮影)

 沖縄・石垣島を経由してシンガポールなどに向かう商船三井客船のクルーズ客船「にっぽん丸」で17日、乗員・乗客合わせて472人のうち2人に新型コロナウイルスの陽性が判明した。沖縄県によると那覇港に寄港後、2人を降ろして石垣に向け出港予定。他の乗客に濃厚接触者はいないという。

 クルーズは15日に横浜港を出港し、シンガポールなどを周遊し1月31日に横浜に戻る予定。乗客は出発前3日以内の陰性証明が求められ、乗船する際にもPCR検査を行っていた。

 17日午前8時ごろ、乗客の70代女性1人に発熱があり、検査で陽性が確認された。午前中に全員をPCR検査したところ、60代男性にも無症状で陽性が確認された。2人は家族ではなく、客室も別々だったという。

 県港湾課によると「先島は医療体制が脆弱(ぜいじゃく)なので、このような事態が起これば那覇港で受け入れる予定となっていた」と話した。 (與那覇智早)