34年国スポ 沖縄誘致へ 県スポ協 知事に要望書


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国スポの沖縄誘致に向けた要望書を玉城デニー知事(前列右から2人目)に提出する、県スポーツ協会の渡嘉敷通之理事長(前列中央)=27日、県庁

 県スポーツ協会の渡嘉敷通之理事長らは27日、県庁に玉城デニー知事を訪ね、2034年の第88回国民スポーツ大会(国民体育大会から改称、略称・国スポ)の誘致に向けた要望書を提出した。県は誘致に向けて手続きを進める方針。国体・国スポの沖縄開催が決まれば1987年の海邦国体以来、2回目となる。

 国体は46年から各都道府県が持ち回りで開催している。開催地は2巡目に入っていて、2034年の沖縄大会は2巡目の締めくくりとなる。県内では73年に若夏国体が開催されているが、本大会ではなく復帰記念特別大会という扱いだった。

 国スポ誘致には県議会の決議が必要となる。県スポーツ協会は来年2月の県議会で決議を得られるよう働き掛ける。県議会の決議後、県は23年度に開催要望書を日本スポーツ協会と文部科学省に提出し、内々定を得る。27年に内定が出て、開催3年前の31年に正式決定する見込みだ。

 渡嘉敷理事長は「再び国体を誘致することは、スポーツ振興はもとより次代を担う子どもたちに夢と希望と感動を与え、活力に満ちた郷土の発展に貢献する」と強調し、誘致に理解を求めた。

 玉城知事は「施設の整備や選手の指導に取り組めるよう、県としても協力したい」と述べ、積極的に誘致する考えを示した。
 (稲福政俊)