市街化区域151ヘクタールを編入 那覇広域都市計画見直し 豊見城、西原で土地活用促進へ


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県都市計画審議会で那覇広域都市計画区域の区分見直しについて審議する委員ら=27日、那覇市の八汐荘

 県都市計画審議会(上原良幸会長)は27日、那覇市の八汐荘で2022年度第2回会合を開いた。県の那覇広域都市計画区域の定期的な区分見直しで、新たに151.1ヘクタールを優先的、計画的な市街化区域に編入することを了承した。

 県は今後、来年1月上旬に国交相との協議で同意を得た上で、3月末の編入に向けた手続きを進める。

 今回の見直しでは豊見城市と西原町の7カ所について、市街化を調整・抑制する「市街化調整区域」から市街化区域への編入を予定している。市街化区域では建築制限などが緩和されることで、土地活用の促進が見込まれる。

 那覇広域の定期見直しは17年6月以来約5年ぶりで、1974年に市街化区域と市街化調整区域が設定されてから7回目となる。今回の定期見直しによる市街化区域への編入面積は計275ヘクタールで、このうち先に住民の合意が取れた123・9ヘクタールは11月22日に先行して編入された。県によると、定期見直しで市街化区域への編入を2度に分けて実施するのは初めてという。
 (武井悠)