キングス、2023年白星発進! 今村が3点シュート4発 A東京に82ー71 第26戦


この記事を書いた人 Avatar photo 琉球新報社
琉球―A東京 第4クオーター 3Pシュートを放つ琉球の今村佳太=1日、沖縄市の沖縄アリーナ(Bリーグ提供)

 プロバスケットボールBリーグ1部西地区の琉球ゴールデンキングスは1日、沖縄市の沖縄アリーナでアルバルク東京(東地区)と今季第26戦を行い、82―71で勝利した。前半は有利に試合を進め、31―23で折り返した。後半第3クオーター(Q)は今村佳太が3点シュートを連発し、チームに勢いをもたらした。第4Qは巻き返しに遭い、6点差まで迫られたが、粘って流れを引き渡さず、逃げ切って新年初勝利を飾った。A東京とは12月31日も対戦し、74―82で敗れた。通算成績は20勝6敗。上位チームがきっ抗する西地区で3位。次週は7、8日、神奈川県の横浜国際プールで横浜ビー・コルセアーズ(東地区)と対戦する。

 新年初戦を白星発進し、ファンと共に気持ちよく2023年をスタートした。2連戦初戦の大みそか戦を落とし、11連勝とされたアルバルク東京の連勝を阻んだ。

 頼れるジャック・クーリーは第1Qから最後までエンジン全開。厳しい体勢からのシュートを決めた。オフェンスリバウンドを制してくれる安心感があり、チームメートがためらいなく3点弾を放つなど精神的柱となった。第2Qは岸本隆一が2本連続の3点シュートなどで勢い付けた。

 この日一番に会場を沸かせたのは今村佳太。第3Q、3点弾3本を沈め、終了間際には遠めから「放った瞬間に入ると思った」と言う4本目の3点シュートがブザーと同時にリングに吸い込まれた。

 第4Qには、得点を量産してきた東京のジャスティン・コブスに加え、セバスチャン・サイズが勢いに乗り6点差まで迫られたが、この日合計30得点と最後まで得点源であり続けたクーリーが活躍。再び突き放した。

 今村は「昨日は負け方を含め悔しい思いをした。誰かのせいにするのではなく、自分に(反省の)ベクトル(方向)を向けようと確認し、いい形で勝てた」とチームを誇った。
 (大城三太)


キングス 20勝6敗
82―71(17―7,14―16,30―24,21―24)
A東京 20勝6敗

 【評】琉球は前半、ジョシュ・ダンカンの連続得点で勢いに乗り、ジャック・クーリーの巧みなシュート、岸本隆一が3点シュートを連続で決めて8点リードで折り返した。優勢で迎えた第4クオーターは東京の巻き返しに遭い、一時は6点差まで迫られたが最後は粘り勝ちした。

前半いい守備できた

 桶谷大HC(キングス)の話 前半からいいディフェンスができた。後半は互いにテンポが上がり、点の取り合いになった。今村は前半はファウルトラブルで悔しそうだったが後半は切り替えて、いいパフォーマンスをしてくれた。牧もバランサーとして安定していた。

第3Q集中切れた

 デイニアス・アドマイティスHC(東京)の話 第1クオーター(Q)はフィジカル面で攻めが消極的になった。後半第3Qは集中が切れ、琉球の攻撃を止めることができなかった。最後は追い詰めたが、ひっくり返すことができなかった。


<12月31日の試合>
 (沖縄アリーナ、8103人)
A東京 20勝5敗
82―74 15―14,10―15,27―20,30―25)
キングス 19勝6敗