代表曲「花」はアジアでも人気 喜納昌吉さんら出演 日中国交正常化50年記念コンサート 沖縄


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「『琉球の風』feat.~花、すべての人の心に花を~」の大合奏=浦添市のアイム・ユニバースてだこホール

 日中国交正常化50周年記念「琉球の風 首里城復興支援コンサート」(日本二胡振興会主催、中国文化センター共催)がこのほど、沖縄県浦添市のアイム・ユニバースてだこホールであった。日本在住のプロの二胡奏者を中心に、二胡の愛好家も出演し、中国を代表する弦楽器の魅力を伝えた。

 約200人の出演者による大合奏「『琉球の風』feat.~花、すべての人の心に花を~」で盛大に始まった。ゲストの喜納昌吉による歌唱やエイサー演舞も交え、日中友好交流の歴史が表現された。

 軽快な曲調の「空山鳥語」では鳥のさえずり、疾走感あふれる「草原新牧民」では馬のいななきが、二胡で表現された。沖縄で活動する蘭茜(ランシー)は「葡萄熟了」を演奏した。悲しげなメロディ―から、やがてリズミカルな曲調へと変化する同曲を、情熱的に演奏した。

 最後は琉球と北京の友情や世界平和を歌った「アジアの花」で締めくくった。観客は、多様な二胡の楽曲を楽しんだ。

(藤村謙吾)