FC琉球、引き分け サッカー明J3第36節


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 サッカー明治安田J3のFC琉球は1日、ブラウブリッツ秋田と第36節を秋田県のあきぎんスタジアムで戦い、3―3で引き分けた。琉球は2点差を逆転しながら試合終了間際に追い付かれた。12勝8分け14敗、勝ち点43で順位は13チーム中9位のままだった。

 琉球は前半、2点を先行されて折り返す。後半、FW松尾昇悟、MF岩渕良太、MF田辺圭佑のゴールで勝ち越したがロスタイムに失点した。次節はSC相模原と8日午後1時から、県総合運動公園陸上競技場で対戦する。

(3)Aスタ(琉球2勝1分け)
秋田 12勝8分け13敗(44)
3―3(2―0,1―3)
琉球 12勝7分け14敗(43)
▽得点者【秋】三好(2)佐藤(3)島川(1)【琉】松尾(3)岩渕(3)田辺(2)
▽観衆 2108人

一時逆転も逃げ切れず/琉球、終了間際に失点
 FC琉球は2点差をひっくり返す粘り強さを発揮しながら、最終盤で追い付かれるもろさも見せた。薩川了洋監督も「逆転するところまでは選手が一生懸命やってくれたが、守りきれないというのも今の琉球。しっかりと反省しないといけない」と複雑だ。
 3連敗中の琉球に対し、12戦負けのない秋田。その勢いの差は如実に表れた。序盤から積極的に攻める秋田に主導権を握られた。2点を奪われ、0―2で折り返した。
 しかし後半から琉球の逆襲が始まる。ハーフタイムに「とにかく点を取りにいく態勢で前に出よう」と話し合った。後半4分、FW松尾昇悟が右足で押し込み1点をかえす。その2分後にはMF岩渕良太が得点。同30分にはMF田辺圭佑がミドルシュートを決め、逆転に成功した。
 しかし終了間際、秋田のパワープレーに苦しめられる。琉球も守りを固めたが土壇場でクリアボールのこぼれ球を拾われ、こじ開けられた。田辺は「相手のでかさにやられてしまった」と悔しがった。
 試合終盤に失点する悪癖がこの試合でも出てしまった。それでも2点差を一時、逆転できたことは好材料だ。岩渕は「前半あれだけ押し込まれても逆転できるチームになっていることは素直に自信がついた」。薩川体制も残り3試合。全力で上位を目指す。

最低限の勝ち点1
 薩川了洋監督(FC琉球)の話 0―2からメンタルを切らさず、選手たちがよくやってくれた。後半は「とにかく早めに追い付け」と言って送り出したが、まさか6分で追い付いてくれると思っていなかった。本当は(勝って)勝ち点3を取って帰れるところだったんだが、最低限の勝ち点1だ。