体操女子で東京五輪に出場した畠田瞳さん(22)が14日、沖縄県うるま市のケンケン体操クラブに指導に訪れた。畠田さんは昨年4月に現役を引退。指導者を志す畠田さんに同クラブの又吉健一社長が打診し、今回の来沖が実現した。15日までの2日間の日程で、初日はウオーミングアップの方法などについて子どもたちに手ほどきした。
早大4年の畠田さん。今後は指導に生かすため大学院に進んで、体操に関わる運動をテーマに研究することが目標という。その一環で昨年10月ごろからインスタグラムで各地のクラブを巡る活動について発信。又吉社長からの依頼も快く引き受けた。
沖縄は初めてという畠田さんは「来たかったので、うれしかった」と笑い、子どもたちの印象については「素直。伸びしろはあると思うので頑張ってほしい」と期待を懸けた。稽古ではウオーミングアップの方法について長く指導。「アップが練習の中でしんどいところ。そこをこなせたら器具の練習もきつくない。大切な体づくりにもつながる」と身ぶり手ぶりで教えていた。
憧れの人から指導を受けた市村優真(美東中2年)は「テレビで見ていた選手が目の前に。信じられない。今回のことを無駄にしないよう頑張りたい。全国大会に出場できる選手になる」と刺激を受けた様子だった。
(謝花史哲)