沖縄県知事公室長の嘉数氏を宮古島市副市長に 座喜味市長が提案へ 伊川副市長と交代、異例の人事


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嘉数登氏

 【宮古島】宮古島市の座喜味一幸市長が伊川秀樹副市長(62)を交代させ、沖縄県の嘉数登知事公室長(59)を充てる人事案を市議会3月定例会に提案する方向で最終調整していることが16日までに分かった。関係者によると、嘉数氏は県を退職する意向を固め、県首脳に伝達している。県は2月初旬にも来年度の県幹部人事を決定するため、後任の人選を進めている。

 伊川氏は県会計管理者などを歴任後、2021年6月に副市長に就任した。任期を2年以上残しての異例の人事となる。

 関係者によると、嘉数氏については、南西諸島への自衛隊配備強化が進む中、県の基地・防災分野を取りまとめた実績や、商工や企画分野での業務を歴任した手腕を評価したとみられる。

 嘉数氏は1963年8月28日生まれ、宮古島市出身。日本福祉大卒。89年に県庁入庁後、福祉、総務、商工労働など多分野で要職を歴任。2019年度に商工労働部長に就任、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた事業者支援などに当たった。22年4月から現職。
(佐野真慈、池田哲平)