コンプリートまであと一つ 干支モニュメントを年男・年女が制作 ウサギが完成 国頭・奥間 沖縄


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1995年から奥間区の年男、年女が生年祝いに造ってきたコンクリート製の干支のモニュメント。うさぎの完成で11体がそろった

 【国頭】国頭村奥間区(山川泰志区長)は1日、合同写真撮影会を奥間地区公民館広場で開いた。今年の干支(えと)、うさぎ年生まれの区民13人とその家族が参加した。撮影後は懇親会も行われた。

 奥間区では1995年から、年男・年女が自分たちの生年祝いとして干支のモニュメントをコンクリートで制作し、同区公民館屋外広場に設置している。最初のイノシシが設置されて約28年が経過した。その間10個の干支の像が設置された。今年はうさぎ年にちなんでウサギが設置され、寅(とら)年のみが残されている。

区民が制作したウサギのモニュメントを囲んで記念撮影する年男・年女と山川泰志区長(後列左)ら=1日、国頭村奥間地区公民館屋外広場

 懇親会で参加者らは料理に舌鼓を打ちながら、集落行事など子どもの頃の思い出話に花を咲かせた。三線や唄なども飛び出して和やかに交流し、生まれ年を祝った。

 山川区長は「正月早々、生年を祝えるのは健康で幸せだから。区民の皆さんが健康に生かされている喜びに感謝して、区の発展の願いも含めて、元旦に楽しく行事ができることはとても喜ばしい」と話した。

 年男でウサギのモニュメント制作に関わった大田孝佳さん(59)は「コロナ禍が長引き、人と人のつながりが少なくなった。世界を見渡せば戦争が続き厳しい時代であるが、いろんな困難が良好に向かい、ウサギのようにピョンピョン跳ねながら乗り越えられるよう願いを込めて作った」と話した。

 年女の山城美保子さん(59)は「還暦という節目を迎え、十二支の仲間入りを果たすことができブラボーという気持ち。和気あいあい楽しく活動し、奥間区を盛り上げていきましょう」と述べた。
 (新城高仁通信員)