「バスケを思いっきり楽しんで」 東京の「ひとのわ」が那覇市母子生活支援センターへバスケットゴール贈呈


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バスケットゴールを贈呈した一般社団法人「ひとのわ」の山木陽介代表理事(右)と那覇市母子生活支援センターさくらの當眞郁子施設長=11日、那覇市母子生活支援センターさくら

 【那覇】貧困世帯の子どもたちを支援している一般社団法人「ひとのわ」(東京都・山木陽介代表理事)がこのほど、母子家庭の生活を支援している那覇市母子生活支援センターさくら(當眞郁子施設長)の園庭にバスケットゴールを贈呈、設置した。ゴールや設置にかかった費用約100万円はひとのわが負担した。山木代表理事は「バスケットゴールで子どもたちの心も体も満たしてほしい」とほほえんだ。

 ひとのわは、貧困世帯の子どもを支援するため、支援者から資金や物資を預かり、必要としている人や施設に届けている。

 昨年1月、坂井浩二那覇市議の案内で、母子生活支援センターを訪れた山木代表理事は、當眞施設長から、施設にある置き型バスケットゴールが壊れかけていて、利用者の子どもたちが新しいゴールを必要としていることを聞いた。山木代表理事は「もともと沖縄が好きで、その土地に住む子どもたちの役に立ちたいと思った」と当時を振り返る。

 山木代表理事はひとのわで、会議などを重ねて、バスケットゴール贈呈にこぎ着けた。設置したゴールは、支柱を地面に埋め込む「埋め込み式」で、置き型より耐久年数は長いという。

 11日に開かれた贈呈式に出席した山木代表理事は「子どもたちには思いっきりバスケットを楽しんでほしい」とあいさつした。當眞施設長は「子どもたちが『誰かが自分のために何かしてくれた』という実感が得られる貴重な機会になった」と感謝した。

(友寄開)