ダイキンアマ、島袋が首位スタート 貪欲プレー「本戦で上位争いしたい」 沖縄・琉球GC


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10番 ティーショットを放つ島袋ひの=30日、南城市の琉球GC(大城直也撮影)

 ゴルフの国内女子ツアー開幕戦ダイキンオーキッドレディストーナメントへの出場権を懸けたアマチュア選手権大会が30日、南城市の琉球GC(西・東コース6398ヤード、東・南コース6228ヤード、南・西コース6260ヤード、いずれもパー72)で開幕した。初日の予選ラウンドは島袋ひの(フリー)が3バーディー、3ボギーの72でイーブンパーとし、首位に立った。吉崎マーナ(沖縄カトリック中3年)と石原渚裟(宜野座高3年)が1オーバーの73で2位につけた。4位は小潮川せり(宜野座高2年)。上位30選手が31日の決勝ラウンドに進んだ。決勝の上位4人は第36回の本戦(3月2~5日、琉球GC)に出場する。

 島袋ひの(フリー)は「本戦に出場して上位争いがしたい」と誰よりも貪欲にプレーした。72で回ったが「アンダーで回れず悔しい」とさらに上のスコアを見据えていた。

 出だしは好調だった。パー4の1番でグリーン右側のバンカーからチップインバーディーを奪い「難しい位置からだったので、うれしかった」。2番でボギーを挟むも、パー3の3番も2打目のアプローチで同じくチップインした。

 苦しめられたのはグリーンの速さだった。9番はショートパットを外し、13番は返しを外し、ボギーでスコアを落とした。それでも「全体を通して(上り傾斜の)手前から攻めることができたのは良かった」と戦略は計算通りの様子だった。

 現在は茨城のゴルフ場で研さんを積む。昨年のプロテストでは1次、2次予選を通過し、最終ラウンドまで進んだが、合格には届かなかった。厳しい戦いを振り返り、「ピンに絡むショット力がまだまだと感じた。常に攻めてバーディーを取りにいかないと勝てない」と実感を込める。

 「まずは予選通過。ピンを外さないようにしてアンダーを狙いたい」と足元を見詰め、着実にスコアを積み上げる。 (大城三太)


圧巻のイーグル 安定感光る石原

 石原渚裟(宜野座高)はパー4の10番で圧巻のイーグルをマーク。ティーショットを真っすぐ飛ばし、「160ヤードのセカンドを6番アイアンで打ったら、そのままピンに向かっていった」とカップインを見届け、心の中で歓喜した。

 前半は4番と8番でバーディーを奪い、他はパーセーブと安定感が光った。10番を終えて4アンダー。「ここからもっと流れに乗っていけると思った」というその直後、落とし穴が待っていた。「アイアンでトップしてしまい、グリーンに乗らない場面が多くなった。グリーンも固く、速かった」と11番から調子を崩した。12番のダブルボギーに加え、他にも3ボギーをたたき1オーバーの73でプレーを終えた。

 2021年は本戦出場をつかんだが、昨年は2打差で出場を逃した。「プロのスキルを学びたい」と本戦出場への思いを強くし、決勝に挑む。
 (大城三太)


ショット安定も吉崎は好機逃す

 2位の吉崎マーナ(沖縄カトリック中)は60台で回ることを目標にしていた。「フェアウエーがキープできてバーディーチャンスも多かったが、結構外してしまった」とパットで泣かされた。

 パー4の6番と12番で3パットし、ボギーをたたいた。「下りの長い距離でタッチが合わせられなかった」と唇をかむ。

 昨年は2日間とも崩れることなく73で回り、本戦出場を勝ち取った。ショットの安定感を武器に「パターをもっとしっかりさせたい」と、グリーンとの感触をすり合わせ、決勝は連続バーディーを狙いにいく。
 (大城三太)