県勢初!ロボット相撲で全国4位 浦添工の島田さん、山木さん パワーと駆け引きで勝利「3年間の成果。達成感ある」


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高校生ロボット相撲全国大会2022で4位入賞を果たした浦添工業高3年の島田快青さん(右)と山木滉大さん=25日、同校

 2台のロボット力士が土俵上で対戦し勝敗を競う高校生ロボット相撲全国大会2022(全国工業高等学校長協会主催)が昨年11月、福島県内で開かれた。動きを組み込んだコンピュータープログラムで戦う「自立型」で、浦添工業高情報技術科3年の島田快青さんと山木滉大さんのペアが初出場し、県勢初となる4位入賞に輝いた。

 ロボット相撲は、鉄板で作られた直径約1・5メートルの土俵で、重さ3キロ以内のロボットが1対1で対戦する。どちらかのロボットを土俵外に押し出し、3本勝負で勝敗を決める。自立型と、コントローラーを操作して戦う「ラジコン型」の2部門があり、両部門にそれぞれ32台が出場した。

 例年は県大会を経て九州、全国と進むが、コロナ禍の影響で九州大会が中止となり、各都道府県大会の上位2台が全国大会に参加した。

 県大会で準優勝して全国出場を決めた2人は、同校の先輩から受け継いだアイデアや技術に磨きをかけてきた。相手を押す力に重点を置いたパワフルなロボットで試合に挑み、1~3回戦を見事勝ち進んだ。特に3回戦は、ロボットを置く位置や向きなど駆け引きを経て勝利をつかみ取った。

 4回戦で惜しくも敗れたが、島田さんは「優勝校や上位入賞の相手と対戦でき、価値ある機会になった。達成感がある」と前を向く。山木さんは「4回戦以降、全国の壁は高かったが、入賞は3年間頑張ってきた成果だと思う」と話した。

 強豪校との対戦で手応えも感じた。2人は「盗める技術をたくさん見ることができた」と、後輩たちにも経験を引き継ぎたい考えだ。

 県大会に当たる9月の県高校ロボット競技大会では、同校3年の棚原涼太さんが自立型で3位、ラジコン型で喜納直仁人さん・名嘉大陽さんペアが3位、大城葵さん・古謝亜李音さんペアが6位に入賞した。(吉田早希)