中学生「良い学習法とは」の疑問に脳科学の答えは? 読谷中でOIST教授が講演 沖縄


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読谷中の生徒に脳と学習についての話をするOISTの銅谷賢治さん=18日、読谷村の読谷中学校

 【読谷】読谷村教育の日記念講演会が18日、読谷中学校であった。脳科学と人工知能(AI)の融合を研究している沖縄科学技術大学院大学(OIST)の銅谷賢治教授が、「学習する脳の仕組み」と題して講演した。生徒たちは「どうしたら良く学習できるのか」などの質問をぶつけ、世界水準の研究で活躍する銅谷さんから話を聞いた。

 銅谷さんは、例えば話を聞きながらメモを取ったり、疑問点を考え、想像力を働かせたりすると、脳の活動が広がり、学習の質も上がると説明した。またドーパミン、セロトニン、ノルアドレナリン、アセチルコリンなどのホルモンが脳の機能に影響すると説明。これらがバランス良く存在すればよりうまく学習できるとし、体調管理も重要だと説明した。

 銅谷さんは、自己学習をするロボットの研究でも、しかり続けると失敗を恐れてやる気を失ってしまうことがあると説明。「うまくいくと褒める、駄目だと叱る、このバランスが大事。学習のさせ方をいかに学習するかも大事なテーマになっている」と話した。
 (島袋良太)