「中村家住宅」で宮廷料理に舌鼓 地域資源活用し商品化を検討 沖縄・北中城


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宮廷料理について一つずつ解説を聞く参加者たち=19日、北中城村の中村家住宅

 【北中城】北中城村大城の国指定重要文化財「中村家住宅」で19日、沖縄の宮廷料理を楽しむイベントがあった。村観光協会が企画した。旅行会社の担当者を招き、地域資源を活用した旅行商品の開発に向けてモニタリングをした。各社からの意見などを踏まえ、今後の展開を検討している。

 この日は暮らしの発酵ライフスタイルリゾートの照屋寛幸総料理長が、花イカ、ミヌダル、イラブシンジなどの琉球宮廷料理を提供した。食事の前には約1時間、中村家住宅に関するガイドツアーをし、食事中も三線の生演奏を楽しんだ。

 村観光協会の禰覇音さんは「北中城の文化や魅力を活用した商品開発を進めている。プロの目から改善点や価格設定などのアドバイスもいただきたい」と説明した。

 参加した沖縄ツーリスト国内個人型企画室の石川雄大チーフは「県内の高齢者向けのツアーやお祝い事での利用でも可能性がありそうだ」と話した。東武トップツアーズ沖縄支店の熊谷香里係長は「高付加価値なものを求める外国人観光客向けの商品としてもいいのではないか。沖縄は世界で他にない独特の文化がある」と語った。
 (島袋良太)