「今帰仁の魅力をそこに暮らす人たちに発信したい」 フクギ染めのワークショップ開催 沖縄・今帰仁


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軒下で乾かされる参加者のフクギ染め作品=1月21日、今帰仁村今泊区の古民家カフェ「3時のおやつ」

 【今帰仁】沖縄県今帰仁村今泊区のマンゴー農家が営む小さな古民家カフェ「3時のおやつ」(玉城美幸店主)で1月21日、「フクギ染めワークショップ」が行われた。村在住の砂川真理さん(34)が指導した。

 砂川さんは豊見城市でウージ染めを2年間学び、村に住んで1年目。染め物を楽しみ、その魅力を伝えたいと初めて開催し、9人が参加した。

フクギ染めの参加者に説明する砂川真理さん(中央)

 美化なども兼ねて区内の道路に飛び出すフクギの葉と茎を2キロほど収集。集めたものを大鍋で煮て染料を抽出し、白い綿の布を輪ゴムで縛って浸した。それぞれが自分のイメージする模様に仕上がるようにと願いを込め、世界に一つだけのフクギ染めを完成させた。染め終わると、参加者は互いの作品を鑑賞しながら笑顔で会話を弾ませていた。

 砂川さんは「地元の方々とフクギ染めを通し交流できてうれしい。フクギは染料として使えることを知らない人も多く、魅力を紹介できて良かった。今後もフクギ染めを通して今帰仁村にある魅力をそこに暮らす人たちに発信していけたら」とコメントした。 

(新城孝博通信員)